クリエイターになりたい、転職したいと思っている方は多いでしょう。
自分の作品が世に出て高い評価を受ければとても嬉しいですし、様々な道が拓ける可能性があります。
でも、未経験でクリエイターに転職するなんて不可能だと思っている方もいるのではないでしょうか?
今回は、未経験でクリエイターに転職したいと思っている方に向けて必要なことをご紹介します。
未経験でもクリエイターになれる
まず結論ですが、未経験からクリエイターになることは可能です。
経験者しかなれないような気もしますが、全然そんなことはありません。
職種によっては未経験求人が豊富
一口にクリエイターといっても、職種は様々です。特に、ITや映像業界は慢性的な人手不足に悩まされているため、未経験でも積極的に採用を進めているケースが多いです。
ADやアシスタントは特に未経験求人が多い印象です
採用後に技術習得すればよいという考え方
未経験で採用する理由には、技術習得は後回しでよいと考えている企業が多いことも挙げられます。
クリエイターの仕事はやり方がかなり自由なため、経験が長い人だと会社で決まっているやり方に合わないなどの問題が生じることがあります。
その点、未経験の人はいわば真っ白なキャンバスのようなもの。会社のやり方を素直に吸収してくれて、仕事が円滑に進むというメリットもあるのです。
こだわりが強すぎるとチームワークが悪くなりますからね
クリエイター職の種類や仕事内容
- Webクリエイター
- ゲームクリエイター
- システムエンジニア
- 映像クリエイター
- ファッションデザイナー
- イラストレーター
- 小説家・ライター
Webクリエイター
Webクリエイターは、クライアントからの要望や目的などをヒアリングし、どのようなWebサイトやWebコンテンツを制作したいのかを確認します。
例えば、集客を目的とする場合、WebクリエイターがSEO(検索エンジン最適化)や宣伝広告などを考える場合もあります。他部署と連携して仕事を進める機会も多いため、コミュニケーション能力も必須です。
メンバーの少ない会社だと何でも屋になります
ゲームクリエイター
コンピュータゲームのソフトやアプリの制作に携わる人の総称です。
現代のゲームは複雑化しており、一人で全てを作り上げることは困難です。そこで、企画・音楽・シナリオ・キャラクターデザイン・プログラミングなど、それぞれの役割に特化した専門家が協力して、一つのゲームを作り上げています。様々な役割を担う専門家集団の総称として、「ゲームクリエイター」という言葉が使われています。
ゲームクリエイターの中にも色々な職種があります
システムエンジニア(SE)
SEの仕事は、顧客の要求から仕様を決定し、大まかな設計をするまでの情報システム開発における上流工程を担当します。その際、予算や人員、進捗管理などのマネジメント業務も大切な仕事です。ただし、企業や開発チームによってSEの仕事内容は異なることもあります。SEが担当する上流工程は「要求分析・要件定義」「基本設計」「詳細設計」「テスト」などの業務です。
求人数が多く、未経験募集もそこそこあります
映像クリエイター
映像クリエイターとは、映像技術やCG技術を駆使して人々の心に訴えかける映像を作り出す仕事です。テレビ番組やCM、映画、Webコンテンツ、プロモーションビデオをはじめ様々なジャンルの映像コンテンツが展開されており、それぞれの目的に応じて最適な映像を生み出します。基本的にはクライアントと打ち合わせを行い、その目的を達成する絵コンテやシナリオを制作し、撮影や編集、加工を加えて映像を作ります。映像コンテンツは人々に驚きや感動を与えるもので、映像クリエイターは人の心を動かす仕事だと言えます。YouTubeなどインターネット上でも映像コンテンツの重要性が増す中、映像クリエイターの需要はますます伸びています。
個人でも働けるようになる現代に合ったスキルですね
ファッションデザイナー
服のデザインを社内外の関係者と検討し、コンセプトやトレンドを考えながらデザイン画を制作して会議や打ち合わせで提案していきます。その後、パターンを作るためにパタンナーに指示を出します。基本的にパターンを作る部分からサンプルを完成させるまではパタンナーと一緒に仕事を進めることになります。
思い通りの服を作るためにチームプレーが必要です
イラストレーター
イラストレーターの主な仕事内容は、クライアントの依頼に応じてイラストを制作し、提供することです。制作するイラストは、ポスターや商品パッケージ、Webサイトや雑誌の挿絵など身近なものが主です。 さらに専門的な分野を担当するイラストレーターも少なくありません。工業製品のマニュアルに掲載する図柄などを描く「テクニカルイラストレーター」や、医療関係に特化した「メディカルイラストレーター」などもいます。
自分のペースで描いていると納期に遅れがちです
小説家・ライター
小説家とは、自らの経験や知識、想像を生かして物語を執筆する人のことを指します。ほとんどの小説家は専門のジャンルを持ち、それに沿った作品づくりを行います。小説として世に出される作品にはいくつかの種類があり、作者が書いたものがそのまま出版される「書き下ろし」の場合と、新聞などに掲載された「連載小説」が書籍となる場合があります。またインターネットの発達で最近では電子書籍やWeb小説など作品発表の場は広がっていて、それが書籍化するというケースも増えています。
令和の文豪目指して頑張りましょう
未経験からクリエイター職に転職する方法
未経験からクリエイターに転職するためには、それなりの準備と戦略が必要になってきます。当然経験者も転職市場にはいるので、それに負けないようにしなくてはいけません。
キャリアの方向性を絞る
まず、クリエイター職の中でも管理職と技術職があるため、どちらの仕事をするか絞って転職活動を行いましょう。
それぞれの仕事内容は下記のように異なるため、今後自分がどちらのキャリアを歩んでいきたいのかを考えて、必要なことを学んでいくようにするとキャリアアップもしやすいです。
管理職
作品を作るためのリソース管理が業務の中心です。実際に手を動かして作品を作り上げるというよりは、マネジメント力でチームを動かして大きな作品を形作る面白さがあります。
技術職
作品を実際に作るのが業務の中心です。制作に当たって必要なソフトの動かし方、アイデア出しなど、様々なスキルが必要になります。
基礎知識は独学で勉強しておく
いくら未経験OKの求人だとしても、全く基礎知識がない人を採用することは稀です。プログラミングスクールを出ているとか、デザインの学校を出ているとか、そのくらいの経歴を持っている人が採用されやすいのが実情ですので、そういった経験もない人は独学で基礎知識を身に着けておく必要があります。
目安としては、仕事で使う用語が理解できて業務上必要な指示が理解できるレベルを目指しましょう。
そもそも指示が理解できないと辞めたくなりますよ
求人情報から逆算して学習する
なんとなく自分のやりたいことが決まっているなら、求人情報の見方を工夫してみましょう。
求人情報を見るときは、必須要件と歓迎要件をチェックして、求められているスキルを逆算して身に着けていくのが効率的です。
必須要件にあるのは業務をするうえで必ず必要になるもの、歓迎要件はあれば仕事がサクサク進んだり給料が上がりやすくなるものというイメージ。逆に言えば、この要件を満たしてさえいればその会社で働くための準備ができているということになります。
個人的には、この必須要件と歓迎要件を満たすための学習が楽しいと感じる業界・職種に進むのがいいと思っています。この時点で苦痛に感じるようだと、仕事上の学習も意欲的には進められないため、結果的に給与も上がりにくいしやる気も出ないということに繋がると思うので。
ポートフォリオを作成する
未経験でもこのくらいできるんです、ということを示すためには、実際に作ったものを見せてアピールするのが手っ取り早いです。
この作品集のことをポートフォリオと呼び、提出が必須となっている企業も多いです。
エンジニアなら自分でサイトを作ってみる、デザイナーならデザイン画をまとめておく、イラストレーターなら自分の書けるタッチを紹介するなど、とにかく相手に自分の能力が証明できるものを見てもらえるように準備しましょう。
ポートフォリオなしでは採用側も評価しにくいです
転職サイトや転職エージェントを活用して情報収集する
未経験でクリエイター職に転職する場合は転職サイトや転職エージェントを活用したほうが効率的に転職活動を進められます。
近年ではTwitterなどのSNS経由で転職活動をするケースも見受けられますが、数は少ないですし怪しい企業も多いです。よって、まずは大手の転職サイト等で探すのが安心でしょう。
転職サイトと転職エージェントの違いについて簡単に解説しておきます。
転職サイト
転職サイトは、求人がたくさん掲載されているサイトです。自分の条件に合わせて多くの求人の中から絞り込んで検索ができるのが特徴ですが、応募から面接対策まで基本的には一人で行う必要があります。
転職エージェント
転職エージェントは、担当のキャリアアドバイザーがついてくれて、二人三脚で転職活動を進められます。
キャリア面談で方向性を整理してくれたり、おすすめの求人情報を紹介してくれます。また、希望すれば面接対策や職務経歴書の添削なども行ってくれます。
転職サイトと転職エージェントはどちらも登録して使うのがおすすめです
クリエイター職を目指す方におすすめの転職サイト
リクナビNEXT
リクナビNEXTは、転職者の8割が利用するほど人気の転職サイトです。
掲載求人数が非常に多く、「勤務地」や「働き方」など自分の好みに合わせて求人を検索することもできます。もちろん、クリエイター職の求人も多数掲載されています。
また、無料で利用できるグッドポイント診断は所要時間30分で、あなたの強みを診断してくれます。おすすめの自己分析ツールの紹介記事でも解説しているのでそちらを参考にしてくださいね。
自分でも気が付かなかった思わぬ強みに気づくこともできるので、自己分析に最適です。
キャリトレ
キャリトレは20代~30代前半の若年層の転職におすすめの転職サイトです。
キャリトレは求人検索に人工知能を採用しているため、簡単なアンケートに答えるだけでスキルや経験を分析してあなたに最適な求人を紹介してくれます。
自分が思ってなかった業界を教えてくれるため、自分の才能に気づけることもあります
プラチナスカウト機能など、面談確約のスカウト機能などもあるため、書類選考なしでスピーディーに転職できる可能性も高いです。
若年層は登録必須のサイトといえるでしょう。
スタッフブリッジ
ファッション関係の転職を検討している場合はスタッフブリッジもおすすめです。
アパレル専門の転職サイトとして有名で、ショップ店員やスタイリストなどの求人情報が多数掲載されています。
また、転職サイトでありながらキャリアパートナーと面談ができる登録会なども行われており、初めての転職でも安心して進めることができます。
ファッション関係の仕事をしたいと考えている場合はぜひ登録しておきましょう。
クリエイター職を目指す方におすすめの転職エージェント
dodaエージェントサービス
dodaはクリエイティブ職以外でもおすすめの転職エージェントです。
デザイン・クリエイティブ職種が非常に細分化されており、自分の希望の職種をピンポイントで選択することができます。
ここまで細かいのはdodaだけです
自分が探している職種が何なのか、どういった求人があるのかを調べるのにおすすめです。必ず登録しておきたい転職エージェントですね。
マイナビクリエイター
マイナビクリエイターはクリエイティブ系専門の転職エージェントで、ポートフォリオ作成が無料で簡単にできるMATCH BOXというサービスを利用することが可能です。
ポートフォリオ作りはクリエイティブ職の転職では必須とも言えますが、自分で1から作ろうとすると結構時間がかかってしまいます。
ポートフォリオの内容には凝ったほうがいいですが、提出フォーマットを整えるのに時間をかけるのはもったいないです。サクッと作って求人探しに時間を割きましょう。
ポートフォリオ作りにおすすめのサービスは下記の記事を参考にしてください。
マスメディアン
マスメディアンは株式会社宣伝会議のグループ会社で、広告、マスコミ、Web業界の転職に精通したサービスです。
そもそも宣伝会議という雑誌は日本初の広告専門誌で、クリエイティブ職の企業では非常に知名度の高い雑誌です。
気になった人はぜひ読んでみてくださいね
マスメディアンの特徴は、インハウス求人が豊富な点です。
デザインや広告を外注する企業は多いですが、それをせずに社内で内製するインハウス求人は以下の点でおすすめです。
- 収入が安定しやすい
- 労働時間が短い(残業は少なめ)
デザインや広告専門の会社だと、クライアントがいるためスケジュールは基本的にクライアント合わせです。相手に合わせる必要があるということは、締め切りもタイトになりがちですし、仕事量も膨大になりがち。
クリエイティブ職に就きたいけど、残業はあまりしたくないという人はマスメディアンで探してみるといいでしょう。
ギークリー
ギークリーはWeb・ゲーム業界に特化している転職エージェントです。
扱う求人が専門的なため、ゲーム業界に転職したいと考えている人は絶対に登録しておきましょう。
僕も使ったことがありますが、非常に丁寧にヒアリングをしてくださったのが印象的でした
エンジニアファクトリー
エンジニアファクトリーもWeb業界・ゲーム業界に強い転職エージェントです。
エンジニアファクトリーの魅力は、正社員希望でもフリーランス希望でもサポートを受けられる点。
高月収な求人が多いため、登録して求人をチェックしてみることをおすすめします。
デザイナーで月70万円の求人もあったりします
まとめ
クリエイター職の転職は未経験でもチャンスがあります。
紹介したポイントに気を付けて、ぜひ転職を成功させてくださいね。
最後におすすめの転職サイトと転職エージェントをまとめておきます。
転職活動がうまくいくよう応援しています!
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