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【見本あり】空白期間(ブランク)のある場合の職務経歴書の書き方

職務経歴書のブランク(空白期間)の書き方

転職活動で職務経歴書を記入する際、長めの空白期間(ブランク)があると書き方に困ってしまうこともあると思います。今回は、6つのパターンに分けて書き方とポイントをご紹介します。

転職活動が長引いてしまった場合

転職活動が長引いてしまい、空白期間ができてしまった場合のポイントは、マイナスなことを書かないことです。

採用を担当していると、空白期間がある人は珍しくありません。あまりにも長い期間のブランクでもない限りは、読み飛ばします。

つまり、わざわざマイナスなことを書いて採用担当者の目を引くようなことをする必要はないです。

  • 転職したいと思っていた業界について調査していた
  • 資格をとるためにスクールに通っていた

など、ポジティブな話題がある場合はアピールするようにしましょう。

失業期間が長い場合のPR例

2011年4月 株式会社ワタリドリカンパニーに入社 仙台営業所に配属

【会社概要】

事業内容/ワイン専門商社 設立/2002年 資本金/5000万円 従業員数/90名

【仕事内容】

海外の取引先からワインの買い付け、契約関連の業務を担当。季節や為替に応じて買い付け先の選定などを行い、その時期、そのタイミングに最適なワインを仕入れられるように、イタリア語を習得して現地の情報収集に努めた。

具体的に担当していた業務は以下

  • 海外(おもにイタリア)の製造会社への営業、契約周りの手続き
  • 新規取引先の開拓(海外出張)と社内向けのレポーティング

顧客数:約20社 担当地域:イタリア

【成果】

2012年~2017年まで、イタリアの新規取引先開拓数で全社1位。

【工夫したこと】

入社当時は海外の取引先との交渉は全て通訳を介して行っていたが、それでは自分の熱意や誠意が伝わらず、なかなかうまく取引ができなかった。その悔しさをバネに、イタリア語を勉強し、日常会話程度は自分でできるようにした。その結果、取引先との関係が良好になり、契約の継続や仕入れ単価の削減につながった。

2020年6月 一身上の都合により退職 現在に至る

■自己PR

仕事を通じて、ワイン以外に「食」に対する興味が膨らみ、本当にやりたいことを見つめ直すために前職を退職しました。その後は、ステップアップするための貴重な充電期間として、料理教室に通って調理の腕を磨くとともに、求人情報や企業の研究に努めてまいりました。現在は管理栄養士の資格を取得するべく勉強しています。離職して1年がたった今、将来に向けた新たな目標が定まりました。さまざまな業態の飲食店を企画・運営している貴社で、より多くの人に健康に食事を楽しめる空間を作りたいと思っています。食に対する情熱なら誰にも負けない自信があります。これまでに培った知識と経験を、ぜひ、貴社で発揮させてください。

前職の経歴をしっかり書く

転職活動が長引いてしまった場合、前職の経歴はしっかりと書いておくようにしましょう。また、今回の転職活動の軸が前職とつながっている場合はそのつながりを文章に落とし込み、「時間はかかっているけど軸を変えずに努力をしている人だな」という印象を持ってもらえるようにしましょう。

軸ブレしていないのは高評価です!

家庭の事情があった場合

育児や転勤等で退職した場合は、退職前までの経歴をしっかりと書くようにしましょう。

応募に至った経緯や背景がわかると、ある程度のブランクであれば転職活動に影響はしないと思います。

職務経歴書を書いているとブランクは心配になりますが、そういう人はたくさんいるので、そんなに気にしなくて大丈夫です。

海外赴任に伴いブランクがある場合のPR例

夫の赴任に伴い、前職を退職して3年間中国で生活していました。滞在中は現地の方々と交流するために中国語教室に通い、娘の同級生の親御さんたちと日常会話を楽しめるようなレベルまで中国語能力が向上しました。また、日本の文化についても発信したいと考え、中国人向けの日本の文化紹介のサイトを立ち上げて運営していました。

帰国後もサイトの運営は続けており、さらに多くの外国人の方に日本の文化を発信したいと考え、貴社を志望いたします。

〈語学力〉中国語検定2級(日常会話レベル)

その期間で得た特別な経験をPRする

海外赴任に伴う新たな環境での生活は、それ自体が非常に特別な経験です。そこで現地に溶け込むために努力したことを文章にするだけでアピールになります。

  • 新しい環境でどんなことに課題を感じたか
  • その課題に対してどんな目標を立てたか
  • 目標達成に向け、どんなアクションを起こしたか
  • 結果、目標に対してどんな結果をもたらしたか

以上の内容を体系的にまとめるのがおすすめです。

病気で長期療養していた場合

病気で入院や療養などをしていた場合はその旨をしっかりと伝えた方が良いでしょう。

病気が選考にどのくらい関わってくるのかはそれぞれの企業によりますが、仮に伝えずに入社した場合にさまざまなトラブルが生じることがあります。

血液の病気で入院していた場合の書き方例

前職の健康診断で血液の異常が見つかり、詳しく調べたところ国の指定難病であることが判明し、退職して6ヶ月間入院療養しておりました。入院期間中は体調に気を使いつつ、語学の勉強をしたり仕事に関係する読書をして生活していました。

入院期間中は時間に余裕はあるものの、スマートフォンなどで手軽に資格の勉強ができるコンテンツが少ないことを課題に感じました。療養優先ではあるものの、ベッドに横になりながらでも学習意欲や知的欲求を満たすことのできるコンテンツ制作に携わりたいと思い、貴社を志望いたします。

〈健康状態〉良好。就業にあたっては、3ヶ月に1度定期検査で半休をいただくことはありますが、それ以外は問題なく勤務可能です。

いずれの病気でも正直に書いた方がいい

企業側が気にするのは、入社後にしっかりと働くことができるかどうかです。そのため、履歴書でも職務経歴書でもいいので、今は治療が完了して(あるいは治療を続けながら)しっかりと勤務可能なことを書くようにしましょう。

持病がある場合の履歴書や職務経歴書の書き方は以下の記事を参考にしてください。

倒産による退職で空白期間がある場合

前職の会社が倒産してしまった場合は、そのことを明記してしまって構いません。基本的に会社の倒産があなたのイメージを悪くするものではないため、気にせずに書きましょう。

スタートアップが倒産して退職した場合

前職ではSNSアプリのディレクターをしていました。主にUIやUXのデザイン部分を担当し、新規ユーザー増加やユーザー同士の交流増加を目標に取り組んでいました。

業績がふるわず会社自体は倒産してしまいましたが、ディレクターとして目標としていた数値の達成に向けて着実に取り組んできました。その結果、目標としていた数値は達成することができました。貴社でも同様に目標達成のために様々な改善案に取り組み、着実にサービスを成長させていければと考えております。

〈主な実績〉

  • 年間新規ユーザー数150%増(2017年4月〜2018年4月)
  • ユーザー交流数170%増(2017年4月〜2018年4月)

〈取り組んだ施策〉

  • 新規登録画面のUI調整
    表現やボタンの配置の最適化
  • 登録フローの見直し
    離脱率の高いチュートリアルの改善
  • ダイレクトメールの送信フロー改善
    ユーザーの選択項目の最小化など

理由をしっかりと説明し、前職の経歴を書くとよい

倒産による退職は、自身が経営者でない限りは責任がありません。そのため、倒産の事実はしっかりと書いておき、その上で自分が前職でどんなことに取り組んできたのか、その実績についてもしっかりとアピールするようにしましょう。

どんな業界、業態だったのかも書いておくと、利益が出にくいサービスだったのかどうかも予想がつくので親切です。

インターネットで収入を得ていた場合

インターネットで収入を得ていた場合は、その成果をアピールするのが良いでしょう。

どういったことを工夫していたのか、それによってどのような成果が出たのかをまとめ、アピールしましょう。

クラウドソーシングで収入を得ていた場合の志望動機例

ワインの専門商社で買付けなどを担当していた経験から、ワインの魅力をより多くの人に伝えたいと思い、退職後は管理栄養士の資格勉強をしながらクラウドソーシングでワインについてのライティング業務をしていました。また、日常会話程度のイタリア語も扱えるため、簡単な翻訳業務にも従事していました。ライティングと翻訳業務で月に20万〜30万の収入を得ていました。商品の魅力を伝えつつ、同時にSEO観点にも気を配って執筆をするのは難しかったですが、より多くの人に魅力を伝えるためにはSEOの知識も必要だということを痛感し、より実力を付けたいと思い貴社を志望いたしました。コンテンツマーケティング業務で経験を生かしつつ、さらなるスキルアップを目指したいです。

交渉力や訴求力が大きな武器になるのでアピールする

やったことがある人ならわかると思いますが、クラウドソーシングで生計を立てるというのは結構難しいです。

ライターであれば文字単価の交渉からその分野へのリサーチなど、実際に文字を書く以外にもやることがたくさんあります。また、実際の成果物のクオリティは契約の継続に直結します。そういった難しさのある分野で生計を立てていた事実はアピールすべきです。企業に入っても主体的に活躍してくれる人だと思ってもらえるようなアピールを心がけましょう。

また、同時になぜ再就職を希望するのかも記入しておくと良いです。

個人で稼げる人は企業でも重宝されます!

ボランティアをしていた場合

前職を退職してから、青年海外協力隊などのボランティア活動に従事していたという人もいると思います。もちろん、その活動自体が評価されることもありますが、ボランティアと仕事の違いをしっかりと理解していることが伝わるようなアピールにしましょう。

海外ボランティアをしていた場合のPR例

前職を退職してから2年間、青年海外協力隊の活動でボランティアをしていました。カンボジアで地域コミュニティを形成するという活動で、それまでのビジネスでの経験を生かし、目的と目標の共有、2年間の活動のマイルストーン作成などを通してプロジェクトの中心に立って活動しました。結果的に目標であった地域コミュニティの形成は進み、後任のメンバーのために現地メンバーの性格や特徴などについて引継ぎ資料を作成し、自分が現地を去った後も円滑にプロジェクトが進むようにしました。一定の結果を出すことができ、今後は企業活動を通じて社会貢献をしていきたいと思い、貴社を志望いたしました。

ビジネス視点を持って活動していたことをアピール

採用担当者からすると、ボランティアに取り組んでいた方は、社会貢献意欲の高い人であるという評価と同時に、ビジネス的な活動や取り組み方ができないのではないかという不安も感じるものです。企業活動は利益を追い求める必要があるため、根本的な考え方が違います。その部分の認識の齟齬がないことが伝わるようにアピールしましょう。

基本的にボランティアがマイナスになることはないですが、伝え方に注意しましょう!

まとめ

空白期間(ブランク)がある場合の職務経歴書の書き方について解説しました。

転職活動をしている人は、空白期間があるとマイナスになると考えがちですが、結構多くの人が空白期間を抱えています。アピールの仕方次第でプラスになるので、その空白期間で何をしてきたのかをしっかりとアピールするようにしましょう。

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