履歴書や職務経歴書を書き終え、いよいよ応募する企業を探すというタイミングになると、どうやって企業を探せばいいのか悩む方も多いと思います。
この記事では、効率よく自分にあった求人を探すための方法をご紹介します。
僕は転職を決意してから1ヶ月半で転職を成功させました。そのため、効率よく転職活動をするための情報はシェアできると思います。
応募したい企業の探し方
日本には、現在530万社を超える会社があります。(出典:総務省統計局『日本の統計 第7章企業活動』より)
その中から、自分にあった企業を探すのは至難の業です。企業側から誘ってくれることもありますが、それにしても自分の転職の軸をはっきりさせておかないと効率よく転職活動をすることは出来ないでしょう。
自分の軸を知る
まずは、自分がどんな仕事をどんな環境でやりたいのかを分析し、転職の譲れない軸を作りましょう。
いくつかの転職サイトを見れば、企業を絞り込むための条件がたくさん載っています。それを参考にしつつ、最低限以下の内容だけは決めておくようにしましょう。
- 勤務地
- 職種
- 希望年収
- 年間休日
- 残業の有無
- 仕事のスタイル(受動的か能動的か)
これは数ある求人から自分にあった仕事を絞り込む上で欠かせない要素です。
ただし、これはあくまで自分の希望であり、企業側の欲しい人材要件に合致していないと応募するだけ無駄になります。そのため、企業側の条件もしっかりと確認して応募することが重要です。
企業が提示している応募条件の読み解きかたについては以下の記事を参考にしてください。
求人の探し方
上記のように希望の条件を出しても、実際にその条件が全て揃った企業を見つけるのは非常に難しいです。個人的には、大体年収か残業の有無で引っかかるイメージがあります。
そこで、条件には優先順位をつけるようにしましょう。例えば、年収が第一優先なのであれば、希望年収だけは絶対にラインを下回らないようにし、他の条件は交渉でなんとかするとして応募する、という感じです。妥協をするのではなく、絶対に譲りたくない条件と交渉次第である程度変更しても良い条件に振り分けるイメージです。
どんな企業にも良い点、悪い点はあります。賃貸物件を探すのと同じです。そのため、希望の条件を叶えたい気持ちはわかりますが、自分が転職を決意した絶対条件を最優先にして企業を絞りこむようにしましょう。
求人票を読み解く
絶対に譲れない条件を決める時、しっかりと確認しておきたいのが求人票の条件です。
例えば、年収が700万以上じゃないと嫌だと思って探していて、実際に700万以上の企業を見つけたとしましょう。その時、例えばみなし残業が40時間となっていたり、年間休日が105日だったりする場合があります。これは時給ベースで考えた時に割りに合わない可能性が高いですし、いわゆるブラック企業の可能性もあるため注意が必要です。
僕は前職が超ブラック企業だったのですが、みなし残業40時間は覚悟して入ったものの、蓋を開けてみるとみなし残業代までしか払われず、それ以降100時間ほどの残業代は「サービス残業」となっておりました。そういう会社も普通に存在するので、そこは注意するようにしてください。
求人票の読み方のポイントは、「バランス」です。圧倒的に成長したいって思ってるけど、それって働きかたのキツいスタートアップじゃなきゃ出来ないですか?給料700万は譲れないって思ってるかもしれないけど、それって休日が105日でも、残業続きでも達成したいですか?という点をしっかり考えて、気になるところは面接で質問できるようにしておきましょう。
詳細な求人票の読み解き方については以下の記事で解説していますので、是非参考にして下さい。
転職活動をスムーズに進める応募の進め方
次に、転職活動をスムーズに進めるためにどう応募していけばいいのかを解説します。
まず、大前提として知っておいて欲しいのは、「転職活動は足並みを揃えないとダメ」ということです。解説していきます。
選考の足並みを揃えないといけない理由
なぜ、選考の足並みを揃えなくてはいけないのか。それは、「内定承諾の返事には期限が決まっているから」です。
企業と面接をして、ご縁があって内定をいただいた場合、それを受けるか辞退するかは必ず期限が決まっています。
どのくらいの期間が設定されるかは企業によりますが、僕の場合は2週間以内に返事をくださいと言われました。
この期限が守れないと、もちろん内定は取り消しになります。そのため、最高の進め方は「複数の企業から1週間前後で内定をもらい切る」ことになります。
自分でいきたい企業を選ぶためには、なんとしてでもスケジュールを調整して選考の進み具合を揃える必要があるのです。
どのくらい応募すればいいのか
では、どのタイミングでどのくらい応募すればいいのでしょうか?
もちろん個人差はありますが、大手の転職サービスの平均応募数は20社前後のようです。
これを多いと思うか少ないと思うかは人それぞれですが、個人的にはちょうどいい気がします。
というのも、選考が進んでいくにつれてどんどん落ちていくことになります。書類選考で7割近い企業に落とされ、面接で2割くらい落とされ、最終的に内定をもらえるのは2社か3社くらいでしょう。
特に、有効求人倍率が低い時期は企業も採用に対して消極的なことが多いので、注意が必要です。
そもそも複数の内定を得るためには、最低でも20社くらい応募しておくべきでしょう。
もし20社応募して1つも内定が出なかったり、内定をもらったけどあまり納得が行かないという場合は、そのタイミングでまた複数の企業に応募するようにします。
1社落ちたから1社追加、という風に進めてしまうと、内定をもらう時期が五月雨になってしまい、結果的に選びにくくなってしまいます。進めるときは一気に進めましょう。
スカウト機能のある転職サービスを利用するのはオススメ
20社応募するのは、時間のない社会人にとっては至難の業です。また、それぞれの企業について十分に研究して面接に臨めるとも限りません。
そのため、履歴書や職務経歴書のデータを登録しておき、それを読んだ採用担当者からスカウトが来る転職サイトを利用するのも良いでしょう。
ちなみに僕は現在働いている企業にはスカウトで誘われて入社しています。
スカウトされると、以下のようなメリットもあります。
- 年収が希望より上で通りやすい
- 面接が気持ち良い(立場がより対等)
- 企業についてあまり調べられなくても、向こうから話してくれる
- どんな仕事を任せてもらえるのか具体的でわかりやすい
こういったメリットもあるため、履歴書や職務経歴書はしっかりと記入しておきましょう。
応募管理シートの作成(テンプレートあり)
20社前後の応募をする場合、どこに応募してどんなステータスなのかを管理しておく必要があります。
この管理が出来ていないと以下のようなことが起こります。
- 面接のスケジュール管理が出来ない
- 面接前に企業研究をする時間を取れない
スケジュール管理は転職サイトでもできることがありますが、転職サイトも1社しか使わないなんてことはほとんどないと思います。大体複数の転職サイトに登録しているため、自分がいつどの媒体で応募したのかわからなくなります。
さらに、企業側の応募情報も複数の転職サイトに掲載されているため、別の転職サイトから同じ企業の求人に応募してしまうというミスも発生します。これは企業側にも迷惑をかけてしまうので、印象が悪くなりがちです。気をつけましょう。
この応募管理シートの作成は全く難しくないのですが、みなさんが社会人で時間のない中作成するのは時間がもったいないだろうということで、僕が雛形を作成しておきました。
ダウンロードは以下です!ぜひ活用してくださいね!
※Excelファイルです。
まとめ
今回は求人応募の探し方と進め方について解説しました。
1社応募して内定をもらえる可能性はかなり低いので、しっかりと転職の軸を確立させて自分の納得のいく転職活動を行えるようにしましょう。
コメント