「仕事が怖い」「会社へ向かおうとすると動けない」ときは、根性で出勤するより、安全確保・今日の連絡・相談の順で対応してください。長時間労働、ハラスメント、ミスへの不安、役割の曖昧さ、体調など、怖さの背景は一つとは限りません。
今日休む判断と、休職・異動・転職・退職の判断は分けられます。まず数時間先までの安全と連絡を整え、診断や治療は医療機関、労働条件や職場トラブルは公的窓口へ相談してください。
自分や他人を傷つけるおそれ、暴力や身の危険、強い混乱で一人では対応できない状態なら、安全な場所へ移り、身近な人、医療機関、119・110へ連絡します。厚生労働省「まもろうよ こころ」では電話・SNS等の相談先を探せます。
今の状態から最初の行動を一つ決める
原因を完全に説明できなくても、緊急性に応じた行動は選べます。「今日出勤できるか」「今夜安全に過ごせるか」「明日までに誰へ相談するか」を別々に決めます。
| 今の状態 | 最初の行動 | 連絡先の例 |
|---|---|---|
| 自傷・他害や身の危険がある | 危険な場所を離れ、一人にならない | 119・110・医療機関・身近な人 |
| 出勤や日常生活が難しい | 会社へ欠勤連絡し、受診・相談を検討する | 医療機関・こころの耳 |
| 長時間労働やハラスメントがある | 安全を守り、日時・発言・勤務記録を残す | 社内窓口・総合労働相談コーナー |
| 業務や対人場面が怖い | 怖くなる場面と相談したい変更を分ける | 上司・人事・産業保健・社外窓口 |
危険があるのに証拠集めや出勤を優先しないでください。安全な場所へ移る、連絡できる人を一人決める、必要なら救急や警察へ連絡することが先です。
今日会社へ行けないときは短く連絡する
詳しい事情をその場ですべて説明できなくても、欠勤すること、連絡可能な方法、次に連絡する予定を伝えます。会社の就業規則や通常の欠勤連絡ルールを確認し、電話が難しければ、記録が残るメールやチャットを使えるか確認してください。
体調不良のため、本日の出勤が難しい状態です。本日は休ませてください。受診・相談後、明日[時刻]までに改めて連絡します。今日は電話対応が難しいため、連絡はメールでお願いいたします。
診断名や職場への要望まで一通で決める必要はありません。引継ぎが必要な場合も、取引先の個人情報や会社の機密情報を私物端末へ移さず、社内で認められた方法と範囲で連絡します。
今日行うことを30分単位に小さくする
- 安全を確保する:危険な相手や場所から離れ、水分や必要な薬など最低限の生活を整える
- 欠勤を連絡する:休む旨、連絡手段、次回連絡時刻だけを伝える
- 相談相手を一人決める:医療機関、家族、会社窓口、公的相談から選ぶ
- 事実を短く記録する:日時、出来事、勤務時間、体の変化をメモする
- 大きな決断を分ける:休職、異動、転職、退職を同じ日にすべて決めない
何も手につかない場合は、五項目すべてを終える必要はありません。安全確保と欠勤連絡の二つから始め、連絡が難しいときは身近な人や相談窓口に助けを求めます。
怖くなる場面・体の変化・勤務事実を記録する
「仕事全体が怖い」だけでは、医療機関や会社へ状況を説明しにくくなります。いつ、どこで、誰と、何をするときに強く感じたか、その前後にどのような変化があったかを分けます。
- 通勤中、始業前、会議前、上司への報告時などの場面
- 急な依頼、複数締切、顧客対応、ミスの指摘などの出来事
- 怒鳴る、無視する、人格を否定するなど、日時を特定できる言動
- 動悸、吐き気、不眠、集中困難、食事や外出の変化
- 出退勤、残業、休日連絡、休憩、欠勤連絡の日時と内容
記録は診断や違法性の結論ではありません。事実と自分の受け止め、未確認事項を分け、会社の機密情報や他人の個人情報を私物端末へ無断保存しないようにします。
医療相談と労働相談を分けて使う
眠れない、食べられない、動けないなど心身の変化は医療機関へ、長時間労働、配置、解雇、ハラスメントなどは会社窓口や労働相談へ伝えます。一つの窓口ですべての結論が出るとは限りません。
- こころの耳:働く人の心の健康に関する相談
- 総合労働相談コーナー:解雇、配置転換、いじめ・嫌がらせ等を含む労働問題
- 労働条件相談ほっとライン:労働時間、残業代、安全衛生などの相談
- まもろうよ こころ:電話、SNS等を含む相談先の案内
受付対象や時間は変わる場合があります。利用時に公式ページを確認し、緊急時の救急・警察と一般相談を混同しないでください。
業務調整・休職・異動・転職・退職を比較する
今日休んだことだけで退職を確定せず、体調と職場状況が落ち着いてから選択肢を比較します。判断や転職活動に必要な体力がないときは、受診や休養を優先する選択もあります。
| 選択肢 | 確認すること | 記録する合意 |
|---|---|---|
| 業務調整 | 依頼窓口、優先順位、業務量、残業 | 担当者、実施期間、見直し日 |
| 休職 | 制度、期間、診断書、収入、会社との連絡 | 開始日、連絡頻度、復職手順 |
| 異動 | 変更する負荷、新しい業務・人間関係 | 配属、役割、移行時期 |
| 転職 | 活動可能な量、避ける条件、生活・通院 | 応募上限、求人条件、中止基準 |
| 退職 | 意思表示、希望日、貸与品、保険、生活費 | 連絡方法、返却、必要書類 |
不調の背景と働き方を整理する場合は適応障害で休職・復職・転職を比べる手順、治療中の活動量は主治医と転職時期を確認する手順も参照してください。
転職では「怖かった条件」を求人の質問へ変える
今の職場から離れることだけを目標にすると、同じ負荷を見落とす可能性があります。求人票で仕事内容、勤務時間、勤務地、休日、変更範囲を確認し、面接で配属予定部署の運用を質問します。
- 突発依頼や電話対応の頻度と、優先順位を決める人
- 一人が担当する案件数、繁忙期、締切の調整方法
- 残業、休日連絡、夜間対応、持ち帰り業務の実態
- 直属上司との面談、相談経路、異動の運用
- 試用期間の目標、評価基準、業務の変更範囲
求人票の明示事項を確認し、面接回答との不一致や曖昧さは面接の注意サインで照合します。確認できない項目は推測せず、未確認として残してください。
退職を伝えられないときは必要な支援範囲を決める
自分で連絡できるなら、退職意思、希望日、貸与品、引継ぎ、必要書類を分けて整理します。上司への直接連絡が難しい、強い引き止めがある、交渉や法的問題がある場合は、社外の相談先を使う方法もあります。
退職代行はすべて同じ対応範囲ではありません。意思の伝達だけか、退職日や有給について交渉が必要か、未払い賃金・損害賠償など法律問題があるかを分け、民間・労働組合・弁護士の違いを確認します。退職や交渉の成功を保証する広告だけで選ばないでください。
確認した一次情報
一次情報は2026年8月23日に確認しました。受付時間、利用方法、職場制度、労働条件は更新されるため、利用時に公式情報と会社の就業規則を確認してください。
まとめ
仕事が怖く会社へ行けないときは、危険の有無を確認し、安全確保、短い欠勤連絡、相談の順で動きます。原因を一日で確定せず、怖くなる場面、体の変化、勤務事実を分けて記録してください。
今日休むことと退職は同じ決断ではありません。医療相談と労働相談を使い分け、業務調整、休職、異動、転職、退職を一つずつ比較します。転職する場合も、避けたい負荷を求人の確認項目へ変え、次の職場で同じ状況を繰り返さない準備をしましょう。
