広告業界に未経験で転職するときのポイントを解説

広告業界に未経験で転職できるのか

広告業界は基本的に未経験採用はほとんど行いません。そのため、非常に狭き門であることは念頭においておきましょう。

一口に広告業界と言っても、総合広告代理店からWeb制作会社まで幅広く存在しますので、自分が何をしたいのか軸をしっかりと持って転職活動をしましょう。

広告業界の棲み分けを確認しよう

1. 総合広告代理店
   電通・博報堂・ADKなど
2. インターネット総合広告代理店
   サイバーエージェントなど
3. イベント会社
   乃村工藝社・丹青社・スペースなど
4. セールス・プロモーション会社（SP会社）
   株式会社マテリアル・未来マーケティングなど
5. 広告制作会社、Web制作会社

営業職の経験は活かしやすい

広告業界では営業職の需要が多いため、無形商材の法人営業経験、広告営業の経験がある場合はさらに採用されやすくなります。

営業アシスタント職の需要も多いため、例えば制作会社の経理出身なら営業のアシスタントをしつつ、アカウントプランナーやアカウントエグゼクティブとして働くようなイメージです。

クリエイティブ求人は未経験は厳しい

クリエイティブ求人（コピーライター・デザイナーなど）は基本的に未経験で採用されることはほとんどありません。

あるとすれば、TwitterなどのSNSで何かしらの実績を公開しており、それが評価されているようなケースでは転職できる可能性があります。

未経験で広告業界に転職するためのポイント

広告業界では未経験対象の求人は非常に少ないです。つまり、逆に言うと未経験求人の倍率はとんでもないことになります。

企業側にとって倍率が高いのは嬉しいことのように思われますが、未経験の中でも素質のありそうな人をフィルタリングした状態のほうが選びやすいですよね。つまり、転職エージェント経由で非公開求人を出して、エージェントに見込みのありそうな求人を依頼しているケースが多いということです。

転職者側も転職エージェントを利用すると求人の提案はもとより、面接時のアドバイスやキャリアプランについても相談することが可能です。登録しない手はありませんよね。

注意点としては、転職エージェントは様々なサービスを提供してくれますが、結局どのエージェントがいいかは「担当についた人との相性」によります。

転職は時間勝負な側面もあるため、転職エージェントは複数登録して比較検討しながら利用することをおすすめします。

広告業界に転職しやすい経験・志望動機はある？

基本的に広告業界で求められる志望理由はほかの業界と変わりません。

• 広告業界に興味を持ったきっかけ
• 企業を選んだ理由
• これまでの経験とそれをどう活かして働くのか

また、広告業界の特性に応じた理由付けがあるとより強力な志望理由になります。

• チームワークを活かして大きな仕事をしたい
• 営業経験を活かし、クライアントの事業拡大に貢献する広告を提案したい
• 御社の広告がどうしても忘れられず、人を惹きつける広告に興味を持った

こんなイメージをクリアにしていくと、非常にいい志望理由になっていくでしょう。

知っておきたい！広告業界ってどんなところ？

広告業界は新卒人気も非常に高く、華やかなイメージのある世界だと思います。

もちろんそのイメージも間違ってはいませんが、違う側面についてもしっかりと知っておくことで、広告業界にも転職しやすくなります。

仕事はハードでブラック気質

まず、仕事は基本的にハードです。

広告業は基本的にクライアントがいて成り立つ仕事です。つまり、クライアント数に応じて売上が決まってくるため、どうしても案件が重なったりしてハードな仕事になることがあります。

常態的に残業が多く、人によってはブラックな環境だと感じることでしょう。しかし、働いている本人たちはやりがいを持って働いているケースが多く、勤務時間をストレスに感じていません。

ワークライフバランスの取れた会社で働きたい、という場合には、基本的に広告業界は向いていないでしょう。

体育会系の雰囲気

広告業界は段取りや人間関係が非常に重要な職場です。そのため、ロジカルな考えも一定必要ですが、ノリの良さ、人柄が評価されやすい業界です。

色々な調整ごとは、ロジカルな判断だけではうまくいかないことも多いです。頑固すぎたり、損得勘定が強い人は向いていないかもしれません。

年功序列が根強く残る傾向

クライアントファーストな傾向にある分、社内でも長くいる人が様々な案件に携わって来ているため、当然評価もされやすいです。つまり年功序列の傾向にあるため、縦社会に慣れていない人は少々大変かもしれません。

年収が上がるかは人それぞれ

広告代理店の場合、入社時は給与が他業界の平均よりは高い傾向にあります。しかし、それはあくまでも入社時点の話。その後に昇給がほとんどないというケースも多く、忙しいだけでなかなか給与は上がらないことも。

広告業界から転職を考える人の多くは、こういった事情があるのです。

契約社員スタートが多い

そもそも広告代理店の未経験求人は数が少なく、正社員採用はほとんどないと言っても過言ではありません。

契約社員スタートのケースが多いですが、それでも実務経験が求められる傾向にあります。

待遇自体はほかの会社の正社員レベルでいいですし、契約社員だったとしても有名企業の実務経験を持つことはキャリア評価を上げるという点でもおすすめです。

デジタルマーケティングが人気になってきている

広告と言えば、昔はテレビ・ラジオ・新聞・雑誌の4マスが中心だったのに対し、近年はインターネット広告への予算投下が大きくなってきています。

これは、マス広告に比べてネット広告のほうがターゲティングがしやすく、より細かいニーズに合わせて広告を配信でき、結果的に売上に繋がりやすいという側面が評価されているからです。もちろん認知広告を打つ場合はマス広告もまだまだ力はありますが、時代の潮流はインターネット広告と言えるでしょう。

広告業界で自分がどんなことにチャレンジしたいのかをしっかりと検討し、それができる会社に応募することが大切です。

未経験でも広告業界へ転職できるエージェント

未経験で広告業界に転職するためには、転職エージェントの活用が必須です。その中でも、広告業界に特化している転職エージェントを中心に使っていくと選考対策をしっかり行うことができるでしょう。

下記で紹介する転職エージェントをチェックして、自分と相性の良さそうなエージェントを複数登録して比較検討しながら使うことをおすすめします。