発達障害の適職とは？転職支援サービス「atGPジョブトレ発達障害コース」の紹介

発達障害を抱えている場合、一般の転職サイトを活用して転職するのは困難がつきまとうでしょう。

今回は、発達障害を抱える方におすすめの転職支援サービスや、発達障害の方に向いている仕事をご紹介します。

発達障害とは

そもそも発達障害とは、生まれつきの脳機能の障害によって日常生活に支障をきたす特性を指します。

「発達障害」と一括りにしていますが、大きく分けて「ADHD（注意欠如多動性障害）」「ASD（自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群）」「LD（学習障害）」の3つに分けられます。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

ADHD（注意欠如多動性障害）

ADHDは、「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの代表的な特性のある障害です。

よく皆さんの周りにも、頻繁に忘れ物をしたり、落ち着きのない人がいると思います。そういった方は、ADHDの特性を持っていることが考えられます。

それぞれの特徴的な症状を見ていきましょう。

不注意

• ケアレスミスが多い
• 忘れ物が多い
• よく物を失くす
• いろんなところにぶつけてアザができる

多動性

• じっと座っていられない
• 落ち着きがないと言われる
• 色々なことに興味を持って手をつける
• 次から次にやりたいことが浮かんでくる

衝動性

• 思いついたらすぐに行動に移してしまう
• タスクの優先順位がつけられない
• 思ったことをすぐに口にしてしまう

ASD（自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群）

ASDは「社会性の障害」「コミュニケーションの障害」「強いこだわり」などの特徴のある障害です。

いわゆるコミュ障と呼ばれることが多く、人とうまく関わりを持てないのが特徴です。周囲からしても何を考えているのか分かりにくいですし、本人も伝えたいことが伝わらずに辛い思いをしています。

社会性の障害

• 目を合わせて話す事ができない
• 名前を呼ばれても返事をしない
• マイペースすぎて遅刻や欠席が多い

コミュニケーションの障害

• おうむ返しの返事が多い
• 表情から気持ちを読み取れない
• 冗談が通じない
• 曖昧な表現が理解できない

強いこだわり

• 決まった順序にこだわる
• 予定変更でパニックになる
• 気持ちが切り替えられない
• 好きなことへの没頭が桁外れ

LD（学習障害）

LDは、知的障害はないのにもかかわらず、読み・書き・計算のいずれかが極端に苦手な障害です。読みと書きが苦手という併発パターンもあります。

小学校に入った頃から本格的に勉強をするようになり、ほとんどの科目は人並みにできるのに算数だけは九九も覚えられないといったレベルで苦手な場合は学習障害の可能性があります。

学習障害には「読字障害（ディスレクシア）」「書字障害（ディスグラフィア）」「算数障害（ディスカリキュリア）」の3つがあります。

読字障害（ディスレクシア）

読字障害は文字が読めない症状で、大きく分けて2種類のタイプがあります。

• 音韻処理不全：文字の読み方が分からない
• 視覚情報処理不全：文字の形が分からない

文字と音が紐づかなかったり、単語が理解できなかったりします。

書字障害（ディスグラフィア）

書字障害は文字が書けない症状で、個人差はありますが以下のような症状があります。

• 文字の大きさを揃えて書く事ができない
• マス目からはみ出してしまう
• 文字を書く際に余分な線や点を書いてしまう
• メモがうまく取れない
• 文字を書く体勢が不自然

算数障害（ディスカリキュリア）

算数障害は計算や推論が困難な症状です。個人差はありますが主に以下のような症状があります。

• 簡単な計算問題が解けない
• 九九が覚えられない
• 図形が理解できない
• 文章問題で何を解けばいいのか分からない
• 自分で式が立てられない
• 数の概念が理解できない

その他の発達障害

その他の発達障害として、チック症や吃音があります。いずれも特徴的な動作があり、知らない人の場合は少し身構えてしまう人もいるかもしれません。

チック症

瞬きや首振り、咳払いなどが断続的に出現する脳の機能障害です。

声が出てしまう「音声チック」と、首を振ったり手がビクッとしたりする「運動性チック」があります。

吃音

吃音とは、話すときに言葉の発音がうまくできなかったり、言葉がすらすら出てこないという症状が見られることをいいます。

吃音の話し方には「連発」「伸発」「難発」の3つがあります。程度が軽い場合は吃音だとわからないケースもあり、大人になって仕事上のコミュニケーションを取る際に気になり出すこともあるようです。

発達障害にはグレーゾーンがある

発達障害には診断基準がありますが、「いくつかの症状は基準を満たしているけど、全てを満たしてはいない」という理由で発達障害の診断を受けられない人がいます。こうした存在を発達障害グレーゾーンと呼びます。

発達障害グレーゾーンの方は、特性を持っているのに健常者扱いを受けます。発達障害と正式に診断されていれば、公的な支援などを受けて保護されますが、グレーゾーンの方はそういった支援の対象にならないため、実際には一番困難が多い存在と言えるでしょう。

グレーゾーンは病院にかかってもなかなか治療をしてもらいにくいですが、自由診療であれば多少は選択肢があります。

発達障害グレーゾーンも対象に治療しているブレインクリニックという精神科クリニックがあるので、ご自身で発達障害を疑っている場合は一度行ってみるのもよいでしょう。

ブレインクリニックでは脳の状態を可視化するQEEG検査によって発達障害や精神疾患の程度まで診断し、個人に合わせてオーダーメイドでTMS治療という磁気刺激を用いて脳を刺激する治療をしてくれます。

個人的には、精神科の診断って医者が経験に基づいて「あなたは発達障害です！」みたいに診断するものだと思っているのですが、ブレインクリニックではQEEG検査のデータを元に診断してくれるので信頼度は高いなと思っています。正確に診断できれば、その後の治療も正確に行えますからね。

参考：ブレインクリニック「QEEG検査（定量的脳波検査）とは？検査方法や光トポグラフィー検査との違いについて」

発達障害が仕事で困ること

発達障害を持っていると、障害の特性によって様々な困難が考えられます。

ADHD（注意欠如多動性障害）を抱えている場合

ADHDを抱えていると、注意散漫だったり落ち着きがなかったりして、仕事上で様々なミスを起こしてしまうことがあります。具体的には以下のようなミスです。

• 同じようなケアレスミスを何度もしてしまう
• 席に座って仕事を続けられない
• 思ったことをすぐ口にしてしまい、分別のない人だと思われる
• 遅刻やアポのすっぽかしが多い
• マルチタスクができない

軽度のADHD特性であれば積極性や突破力が評価されると思いますが、特性の強いADHDの場合は対策をしないと社会人としての評価がかなり悪くなってしまうでしょう。ケアレスミスなどは事前の対策で軽減することが可能なので、意識して生活する必要があります。

ASD（自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群）を抱えている場合

ASDを抱えている場合、コミュニケーション面で様々なトラブルが起こりやすいです。

• 自分の意見をうまく伝えられない
• 相手の質問に対してズレた回答を延々と話してしまう
• 社交辞令や建前が通じない
• 仕事のやり方に強いこだわりがあり、臨機応変に対応することができない

営業職につくとかなり困難を感じることが多いと思います。適性は上司も見分けてくれるかもしれませんが、体育会系の職場の場合はかなり詰められることも多いでしょう。

しっかりと理解のある職を選ぶことが重要です。

LD（学習障害）を抱えている場合

LDの場合、周囲から「なんでそんなことができないの？」と思われるようなミスをしてしまいがちです。

• 書類がうまく読めない
• 電話を聞きながらメモを取れない
• 簡単な売り上げ計算ができない

もちろん個人の特性ですので仕方ない部分が大きいのです。そのため、職場で一緒に働く人にはLDであることを伝えて必要な配慮をしてもらう必要があります。

発達障害の適職とは

ご紹介してきた通り、発達障害は仕事をする上で様々な困難を抱えることになります。発達障害を抱えていても自分の能力を生かして生き生きと仕事をするためには、以下のことに注意して仕事を選ぶ必要があります。

• 発達障害に理解のある職場か
• ノルマが厳しくないか
• マルチタスクにならないか
• チームプレーより個人プレーか

最低限このあたりを意識して仕事を選ぶと、特性による働きにくさは軽減できるでしょう。

また、必ず最初に自分の特性については職場の人に話しておいた方が良いです。何も伝えないと、単に社会性がない人間だと思われてしまい、相手にされなくなることがあります。

発達障害の人の適職について、具体的な職業を見ていきましょう。

ADHDの適職

不注意特性が強い場合

ADHDの方は不注意特性によってケアレスミスが多い傾向にあります。これは弱みでありますが、不注意特性は「いろいろなアイデアが次々と思い浮かぶ」ことで引き起こされていることが多いです。つまり、言われたことをやるような仕事ではなく、発想力と独創性が活かせるような仕事に就くと才能を発揮することができるでしょう。代表的なものには以下のような職業があります。

多動・衝動性が強い場合

多動・衝動性が強い場合、デスクワークは最も苦手といっても過言ではありません。「落ち着きがない」というと弱みにも感じられますが、実際は行動力が他人よりも優れているという強みとも言えます。適職に就くことができれば高い能力を発揮すること間違いなしです。

行動力や好奇心を活かして働くことのできる仕事は以下です。

ASDの適職

ASDはコミュニケーションに困難を抱えていることが多いため、なるべく一人で仕事が完結するような仕事がいいでしょう。また、こだわりの強さは臨機応変な動きが求められる仕事においては弱みになるので、なるべくマニュアル通りに沿ってできるような仕事を選ぶようにするのがおすすめです。

LDの適職

LDを抱えている場合、文字情報や音声を細かく拾って処理するような仕事は苦手です。しかし、全体像を読み取るような仕事は得意なケースが多いです。

有名人だとハリウッドスターのトムクルーズがLDを公表していますが、彼は文字情報がうまく処理できないため、音声で台本を覚えるようにしています。彼の演技力はハリウッドでも群を抜いており、それは作品の全体像をしっかりと把握し、一つ一つのシーンでどんな姿を演じればいいのかを誰よりも読み取っているからと言えます。

そんなLDには、細部を読み取るのではなく全体像を押さえて的確な指示を出すような仕事が向いています。具体的には以下のような仕事です。

発達障害の仕事を探すならatGPジョブトレ発達障害コースがおすすめ

発達障害の程度にもよりますが、発達障害を抱える方は専用の転職サービスを使ったほうがいいでしょう。

こういったお悩みを抱えている場合は、発達障害専門の就労移行支援【atGPジョブトレ発達障害コース】 に見学に行ってみてはいかがでしょうか？

発達障害を専門で支援しているということは、それだけ発達障害の転職に関する知見がたまっているということです。これは、一般の転職サービスでは絶対にあり得ません。

atGPジョブトレ発達障害コースは発達障害専門の就労移行支援事業所で、以下のような強みがあります。

即戦力として活躍できるすきるが身につく

発達障害の方が仕事で抱えやすい困難や躓きやすいポイントを熟知しています。困難を解消するためのスキルを習得するトレーニングができたり、仕事でありがちなコミュニケーションを勉強することも可能です。

自分の障害特性と対策を発見できる

atGPジョブトレ発達障害コースは発達障害に特化した事業所のため、同じ障害に悩んでいる方と切磋琢磨しながらスキル習得ができます。

苦しんでいるのが自分だけではないことを知るだけでも心強いと思いますし、「分かってもらえない」という経験がなくなるので安心してスキルを身に着けることが可能です。

経験豊富なスタッフが個別サポート

ご紹介してきた通り、発達障害は一括りにはできないほどに個別に特性が異なる障害です。発達障害だから一律の支援をすればよいというわけではありません。リンクビーには多くのパターンの発達障害と向き合ってきた経験豊富なスタッフがそろっています。

一人一人に担当スタッフがつき、定期的な面談を通してコミュニケーションを取りながら目標に向かって一緒に走ってくれますよ。

atGPジョブトレ発達障害コースの注意点

atGPジョブトレ発達障害コースは発達障害の就職・転職にはとても心強いサービスですが、利用する際にはいくつかの注意点があります。

事業所が東京・神奈川・大阪にしかない

atGPジョブトレ発達障害コースの事業所は、2021年5月現在で以下の4つしかありません。

大都市圏にしか事業所はありませんので、利用できる方は限られている点は注意しましょう。

平日に通う必要がある（仕事をしながらの利用は不可）

また、atGPジョブトレ発達障害コースの就労移行支援プログラムは平日5日間、10時～16時の時間帯で通所することを前提にして構成されています。そのため、仕事をしながら利用することは不可となっています。

もちろん、個別の事情には配慮してくれますので、通所時間や日数について希望がある場合は問い合わせて確認してみることをおすすめします。

まとめ

発達障害は社会生活において不利になることが多いのは事実です。しかし、発達障害の生まれつきの特性は、それを活かせる環境にさえいれば稀有な才能を発揮することができることもあります。今の仕事が自分に合っていないと感じる場合は、まずは自分の発達障害の可能性を検査してみて、特性があることが分かったら発達障害専門の就労移行支援サービスを利用してみることをおすすめします。